2018


毎年恒例のやつ。昨年は「 Nikki: 2017 」。
今年も1年間生き延びたので歴史を刻んでおく。


2018年の暮れ、 tumblr Apple による PC という大槌で叩き潰されたのはこの年を象徴するような出来事だった。私の好きだった インターネット は今や踏み荒らされ、 現実世界 は分断され、互いに傷付け合っている。見渡すと、 厭世感 に苛まれている人がいたり、そもそも存在が確認できなくなってしまったり、大きく変容してしまったりした。

それでも、それでも、 創作 の力を信じたい。インターネットを信じたい。

あの 芸術家 たちもあの 戦争 に行ってたら死んでたかも
あの戦争の 犠牲者 の中にも 未来 の芸術家が何人居たろう?
きっと彼らの アイデア は空気を伝って僕らが形にしてる
ここぼさずに
灰色の 世界 にきらめきを


映画
この 映画 は「 僕らのミライへ逆回転 」以来の 映画愛 に溢れた映画で、この映画がヒットしたことが 福音 のようだった
よろしくで〜す!

単体の映画というよりは、 上の句 下の句 と経てきた キャスト それぞれの成長や「継ぐこと」を描いていたことにグッときた

インド スポ根映画 レスリング に生涯を賭けた父、そしてその父の愛をレスリングで返した娘、この映画でも「 継承 」を描いていた

ギレルモ・デル・トロ が直球で投げ込んできた 半魚人映画
初見ではあまりピンとこなかったものの、 パンフレット を読んだり、 レビュー を読んだりしているうちにどんどん好きになっていく不思議な映画だった
隅から隅まで作り込まれていて、 メイキング本 が都内で枯渇寸前のところでゲットできて嬉しかった。妻と優しい店員さんのお陰

中身が童貞オタクの ドゥエイン・ジョンソン 、中身が 女子高生 ジャック・ブラック っていう字面だけで最高のシーンをつくってくれた最高の映画

ジャック・ブラック連発なんだけど、ジャック・ブラックと ケイト・ブランシェット の掛け合いが最高でね!
イーライ・ロス もティーン向けと見せかけてちゃんとカボチャがゲロを吐きつけてくるし、幼児化したジャック・ブラックが小便かけてくるし最高

この映画も「継承」を描いていたようにおもう、 スティーブン・スピルバーグ からの「俺は、俺たちはこれだけのものを作ってきたんだぞ」っていうボースティングのような、叩きつけるようなエンターテインメントだった

入江悠 はこういう ズッコケ3人組 みたいな映画を撮るのがウマい
拾ってきた女の子、助けてくれるトラック運転手など アングラ サイタマノラッパー みたいだった

今年は自分の中で、正直 アメコミ映画 はちょっと不調だった
IW ストームブレイカー をつくって ビフレスト 地球 に降臨するくだりなんかは最高だったし、こんなビターな終わり方をして1年もおあずけっていう前代未聞な映画だったし、 アントマン は前作のエッセンスをちゃんと 拡大再生産 して面白かったのだけど、前作ほど単体で面白いというような出来ではなかった

吉田恵輔 はこういう人間関係不協和音モノを描くのが本当にウマい
家族 と折り合いをつけながら生きていくこと、それが人生なのだ




これらの本には非常に考えさせられた
アイデアをつくる技術【公開版】|jigsaw|note は多分にこれらの本を影響を受けている

塩野七生 の最後の歴史モノ、それは アレキサンダー大王 だった

アメコミ
今年の作品ではないけれども
スーパーマンが ソ連 の農園に墜落していたら?という小さな if から壮大なアイロニーにつながっていく様が痛快だった

映画が公開前というのと、Shazam の伝道師である SEN さんがついに本誌にデビューということで
めっちゃ面白かった

買って手を付けてないのが沢山ある...。
年末に友人宅で PS4 Detroit Become Human 体験版 をやらせてもらって、小学生ぶりぐらいに体験版を何回もやる、という体験をした
今年は、かつてに比べるとよりたくさんの コンテンツ アクセス できるようになったし、買い集めたりもしたんだけど 買って満足 ということが多くてそういう 態度 はあまりよくないと 反省 した

ドラマ
基本的には Netflix の視聴履歴からのベスト

ハルヒ エヴァ 円谷 作品をごちゃ混ぜにしたような怪作だった
オリジナルも知らないので、ニワカなんですが...。

進撃の巨人 シーズン3
このシリーズも中だるみなく続いていて面白い

ゴッサム シーズン3
ゴッサムの ブルース・ウェイン 役の デヴィッド・マズーズ はこれまでの実写 バットマン の中でも一番ブルースっぽさがあるとおもう

Netflix のお陰でみれた、まさにティーン向けの ジャスティス・リーグ といった風合いでとても楽しめた

ゲーム
Steam からのベスト




背中に「」って書いたジャケットを着た主人公が 母の子宮 と戦う


このゲームで予習しておいたお陰で メインPC グラボ を換装できました

出ているシナリオは一通りクリアできてたはず
面白かった


ベストゲームはこれかなあ、ありがちな ドミニオン クローンだけど バランス もよくて 戦略 も豊富でめっちゃ面白かった
真エンドが実装されたらしいのでまたやらねば...


いつもの
1380時間やってるけど未だに飽きない

音楽

キーボード
夏から精力的に取り組んできた

ラジオ
今年の変化は「 神田松之丞 問わず語りの松之丞 」を聴き始めたことかもしれない
高じて マムちゃん寄席 に足を運んだ
後枠の TALK ABOUT では フィロソフィーのダンス がよく取り上げられていて嬉しい

QoL について
2018年は、の要請もあってたくさんのモノを買ったり買い替えたりした
よかったもの:
実家では洗濯乾燥機だったので、実家を出てから約7年ぐらい洗っては干して、をやっていたのだがついにその責務から開放された
冷蔵庫は、上京してきた際に買った単身用のモノをずっと使っていたが、容量が大きく増えて、 製氷 もできるようになったので幅が広がった
食洗機も実家以来なので7年ぶりに解放された
妻がドンドン自宅の改良を提案して、進めてくれるのは本当にありがたかった
あとは妻が メルカリ 長者になりつつあって「とりあえず買ってみて不満があったら売る」を確立しつつある

仕事
昨年の記事を読んだら今年は「 生き延びる 」ことが 目標 だったらしい。ひとまず目標は達成できた。いろんな方のお陰で 個人事業主 フリーランス として順調に スケール して、11月には 法人化 した。 カミング・スーン合同会社 という。今後ともよろしくお願いします。

キツい日差しも土砂降りの雨も全て無駄どころか糧だったのさ
バラ色の未来  カミング・スーン
運命的出会い カミング・スーン
俺史上ベスト今更新中さ It's Coming Soon
予感がするんだ 気のせいじゃないさ It's Coming Soon

後記
今年は、とあることがきっかけで某 独立行政法人 情報開示請求 をする羽目になって、2ヶ月強ぐらい バトル した。最終的には 泣き寝入り というか、こちら側の コスト が高すぎて心が折れてしまってバトルは終わった。

ちなみに、情報開示請求はを払えば 開示 されてくるのでお手軽だと感じたが、そもそも 行政法人 なんだったら公の組織なはずなので 内部文書 みたいなものは基本公開でいいというスタンスがよいと考える。

あと、さらに余談なんだけど当該法人は最初に問い合わせた際に「可能であれば メール でやりとりしたい」という旨を伝えたところ「メールはよっぽど必要なことじゃないとできない」と断られて肚が立ったし、情報開示請求しようにも「 法人文書管理簿 」というクソみたいな インターフェース のページが何年にも渡って更新されていなくて肚が立った。

そういうわけで、私の考える 正義 は執行されなかったし、 この世 不条理 不公平 不平等 だということは 映画 ゲーム で散々思い知ってきたつもりでいたが、いざこういう目に遭うと相当 メンタル にくることが分かった。

自分の案件は多数の人の耳目を集めるような話題ではなかったようで、いくつかの メディア に「こういうことがあった」と 情報提供 してみたものの、取り合ってくれるところはなかった。には「 匿名はてダ 」に書きなよ、と言われたものの「 保育園落ちた、日本死ね 」みたいな パンチライン も生み出せず書けなかった。

職員の対応は 国会 に出てくる 小役人 みたいな奴と全くおなじような感じで、 論理 を捏ね繰り回してこちらを屈服しようとしてくる。特に、 入管法改正 のやり取りなんかはそっくりそのまま同じことが国会で起きていて 怒り がぶり返してくるほどだった。

そういうわけで、忘れるために年の瀬にここにこうして書いているのだが、自分は 五体満足 視覚 聴覚 も良好で、 高専 から 大学 までストレートで 卒業 して 就職 して、 起業 までやってきて、そういうことは正直今まで考えたこともなかったことだった。

2018年は、改めて世の中は不条理だということを思い知らされるようなことばかりだった。国内だけでも 財務省 決裁文書改竄 法務省 データ改竄 厚労省 障害者雇用水増し 女性の受験生への差別 沖縄 への強硬的な 基地 の押し付け。それだけじゃない、生きていくだけでも大変な人はたくさんいる。そんな ハンディキャップ を持った人や、 マイノリティ に対してあまりにも冷酷である。そして自分はそのことに対してあまりにも 無力 である。

とある人に「偉くなって自分の正義を執行できるようになさい」と言われた。「 正義 」とは難しいもので、 キャプテン・アメリカ の「正義」もあれば、 パニッシャー の「正義」もあれば、 サノス の「正義」もあるのだ。私の正義とはなんだろう?私は 私と私の大切な人たちがつらい思いをせずに暮らしていける ようにしてほしい、ただそれだけかもしれない。しかし、それすら叶わない。